その他の寺社の解説



神社より寺社のほうが好きです。
正倉院は外のみの拝観なんですね。
それにしても京都や奈良にはデカイ建築物がたくさんあります。
東大寺の梵鐘は、かなりデカかった。
あんなにデカイものは初めて見ました。
出格子の原型は、寺院の回廊の窓に見られるのでななかろうか。


■薬師寺■
非常に金儲け、金集めの意図を感じます。
修学旅行生もうるさいが、ここの職員もうるうさかったです。
復原の材質の悪さが目立つが、
復原によって、金堂の天井の格子の間の模様がどういうものかが分かりました。

天武天皇により発願(680)、持統天皇によって本尊開眼(697)、
更に文武天皇の御代に至り、飛鳥の地において堂宇の完成を見る。
その後平城遷都(710)に伴ない現在地に移る。


■中宮寺■
中宮寺は聖徳太子の御母穴穂部間人(あなほべのはしひとの)皇后の御願によって、
太子の宮居班鳩宮を中央にして、西の法隆寺と対照的な位置に創建された寺であります。
その旧他は、視中宮寺の東方三丁の所に土壇として残って居りましたのを、先年発掘調査しましたところ、
南に塔、北に金堂を配した四天王寺式配置伽藍であったことが確認され、
それは丁度法隆寺旧地若草伽藍が四天王寺式であるのに応ずるものと云えましょう。
しかもその出土古瓦は若草伽藍にはなく、飛鳥の向原寺(桜井尼寺)からのものと同系統のものであることは、
法隆寺は僧寺、中宮守は尼寺として初めから計画されたものと思われます。

国宝弥勒菩薩半跏像(寺伝如意輪観音)はその金堂の本尊であり、
天寿国隻茶羅は、その講堂本尊薬師如来像の背面に奉安されたものと伝えております。
その後、平安時代には寺運衰退して、宝物の主なものは法隆寺に移され、
僅かに草堂一宇を残して弥勒像のみ居ますと云った状態でありましたのを、
鎌倉時代に入って信如比丘尼の尽力により、
天寿国隻茶羅を法隆寺宝蔵内に発見して中宮寺に取り戻すなど、
いくらか復興を見たものの、往時の盛大には比すべくもありませんでした。
室町時代のことは殆んど判りませんが、旧地より室町時代の古瓦を出土することから、
その頃まで旧地に法燈が続いていたようであります。
ところが、戦国時代に入って火災に会い、取り敢えず法隆寺東院の山内子院に避難し、
旧地への再建ならず、そのまま住みついていたところへ、
後伏見天皇八世の皇孫尊智女王(慶長7年薨)が御住職遊ばされ、
以来尼門跡として、次第に寺観を整えたのが今の中宮寺であります。

宗派は鎌倉時代頃は法相宗であリましたが、その後真言宗泉涌寺派に属し、
戦後は法隆寺を総本山とする聖徳宗に合流することになりましたが、
依然大和三門跡尼寺の随一としてぞの伝統を伝えております。
我国の尼寺の数は少くありませんが、創建の飛鳥時代このかた1,300年の永きに亘り、
尼寺の法燈を続けておるのは日本広しといえども実に中宮寺だけであリます。


■高野山■
和歌山県伊都郡の紀ノ川の南方海抜820mの山上にある東西5キロ南北1キロの平地となり、
八葉の峯々にかこまれている。
弘法大師は真言密教の修禅の地として朝廷から賜った。
行者は朝に夕に修行し、この身のままで仏になるように努めている。
弘法大師は弘仁7年(816)から弟子と共に高野山(金剛峯寺)の建立にかかった。
まず西部の小高い台地に壇場をひらき、堂塔を建立した。
講堂(金堂)・地主神の御社・僧坊、教理上の中心として大塔の建設も企てて困難を越え、その実現に努力した。
壇場の北に中院(現龍光院)があるが、
弟子真然大徳以後の歴代の山主は同院に住したといわれ、中興明算大徳の名も知られている。


■高野山総本山金剛峯寺■
もと青厳寺といい全国に4000余の末寺をもつ高野山真言宗の総本山である。
豊臣秀吉が文禄2年(1593)に亡母追善菩堤のため応其上人に命じて建立したものである。


■伽藍(ガラン)■
サンスクリット語のサンガ(僧伽)、アーラーマ(藍摩)の音訳、僧伽藍摩、僧伽藍の略である。
サンガ(僧伽)は三宝(仏・法・僧)の1つであり、修行僧の集団である。
アーラーマ(藍摩)は、閑静な園、静寂な場所という意味がある。
従って伽藍とは、本来僧侶が集い修行をする閑静清浄なところであるが、
後には寺院の主要建造物郡(道場)を意味するようになった。


■八方天■
@東-帝釈天、天神・鬼類の主
A東南-火天、諸々の火神及び持明者
B南-闇魔天、地獄の諸神、餓鬼の主
C西南-羅刹天、諸々の鬼神の主
D(写し損じた)
E西北-風天、諸々の風神などの主
F北-毘沙門天、諸々の夜叉の主
G東北-伊舎那天、諸々の魔衆の主
H上方-梵天、一切諸天の主
I下方-地天、北上に住する一切鬼神の主
J日天-天空に居する一切の光神の主
K月天-一切星宿の主


引用資料 薬師寺
       中宮寺
       総本山金剛峯寺
       高野山霊宝館

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