閉じる

テスト結果項目の解説

拒否型
拒否型の親は、潜在的に子供に対する拒否的感情があるタイプと、愛情表現に欠陥があるために結果として拒否的になってしまうタイプとがあります。
そして、子供を充分にかわいがらない、子供が助けを求めていてもその援助を拒否する、子供の働きかけを無視するなどの問題態度が現れます。



支配型
親は子供と同一化し、親自分と同じ能力や思考の要求を子供にします。子供を自分の願い通りに従わせたいと思っています。心のどこかで「子供は親の所有物」と見なしているのです。子供に完璧さを求め、絶対的な力で統制しようとします。親自身が、思うような生き方ができていない欲求不満を子供へ向けていないか、反省してみる必要があるかもしれません。



保護型
子供の将来などについて、必要以上にいろいろと考え込んでしまうマジメな親が陥りやすいタイプです。常に不安感や恐怖感にさいなまれ、子供を必要以上に保護してしまいます。感情的な性格の持ち主が、情報に翻弄され、過保護な親となりやすいです。



服従型
子供の欲求に耳を傾け、無条件にそれを受け入れてしまいます。一見、物分かりのいい、良い親のように見えますが、これは子供のことを思ってというよりは、むしろ親の満たされない欲求を子供に転化している、いわば自己愛の強いタイプです。子供に過度の愛情をかけることで、自分も満足しているのです。その原因には、夫婦仲がうまくいっていないことや、祖父母との確執などが挙げられます。



矛盾不一致型
いまひとつ自分に自信がなく、感情的に不安定な親に多いです。そのため、矛盾した態度や言動になりがちで、率直な子供の心を混乱させ、愛情に対して不安を覚えさせることになります。子供に対して憎しみを抱いている親も、こうした矛盾を起こすことがあります。ふとした瞬間に憎しみが噴出し、ささいなことで厳しく叱ったりしてしまいます。その罪悪感から、今度は必要以上に誉めたり、かばったりします。
こうしたことは、片方の親の二面性から引き起こされるばかりでなく、両親の態度の不一致によっても起こります。父親はやさしく何でも言うことをきいてくれるけど、母親は自分の考えを強要するタイプだと、同じことをしても両親の態度が違い、子供はどんな態度を取っていいのか迷ってしまいます。


《親子関係診断テスト》
【引用出典】 津田秀樹 編著 『本物の心理テスト12』 宝島社文庫

このテストは、「田研式・親子関係診断テスト」をもとにしています。
第一部と第二部からなり、第一部では親の態度を、第二部では子供に見られる問題行動の徴候を調べます。
私がHP化したこのテストは、その第一部200問をもとにした模擬テストです。
テストは両親用、児童・生徒用に分かれ、児童・生徒用は高校生以下を対象にしています。

平成12年1月27日に、江田島市にある病院の医師よりメールにて「親子関係テストは秀逸ですね。」とコメントを頂戴しています。
その後病院のHPにて「夫婦関係度チェック」「親子関係診断テスト(親用)」「親子関係診断テスト(こども用)」を作られたようです。
そちらのテストを受けるには認証を得る必要があるようです。(追記2017.05)