彼氏彼女の事情 ACT95
夜の深みが頂点に差しかかる時間
家に戻ってから 今の出来事を両親に話す
(総一郎)「・・・・・・・・・ お父さん 怜司 夜はいつもホテルのバーにいるよ
僕が怜司を許したんだから 父さん達が断絶する理由もなくなるよね
あいつはなにも言わないけど
本当は お父さんに会いたいんだよ」
バーで独り 静かにたたずんでいる
その背後から
(総司)「彼と同じものを」
その隣に座る
(総司)「総一郎のこと ありがとう
―――――わたしには夢があったんだが やっとそれが叶ったよ
君が大人になったら 一緒に酒を飲もうって
あのころ楽しみにしていたんだ」
涙ぐむ怜司の頭に そっと手を添える