彼氏彼女の事情 ACT62

結婚式があり 一族が集まった
(有馬)
数日前 今まで誰にもさらしたことのない
「本性」を いとこたちにさらした
有馬の一族が 僕にしてきた仕打ちに対して
これからは それなりの報復をさせてもらうと

(有馬の父)「だんだん 周囲がうるさくなってきた
 有馬の一族は 医療の世界では一つの勢力だから
 君の優秀さは いつか 勢力争いに巻き込まれるだろうと心配していた
 ――――― 一つ聞きたいんだが
 本当に  医者になりたいのかい?
 もしや私達に 妙な義務感を持ってるんじゃないかって 気になってね
 もしそうなら そんな気持ちは捨てなさい
 だってこれからは 望みさえすれば 君は自由になれるんだから」

ごまをすりに いとこたちが来た
彼らを叩き返す
(有馬)
憎しみが 煮えたぎって
父さん 全てを水に流して 自由になるなんてできない
与えられた能力の全てを使って
復讐してやる ―――灰になるまで

本当は 僕はこういう人間なんだよ
お父さん

僕は 自分の道を歩き出したんだから
この道を 登り続ける
どこまでも

そして この道を進むほど 君との距離が ひらいていく

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